澄んだ空気に
つややかな
満月過ぎの月と星

遷りゆきとどまることのない星たちと
共に在る 関わり合い続けている とわかっているのにヒトは
何をとどめていようとしているのだろう
なぜ何かをつかもうとするのだろう

そんなことこの世にはひとつもないのに
ただ、経てゆくだけなのに

2016年1月28日
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すれちがう車のライト、街灯、信号、看板、自動販売機、が
フロントガラスに当たる雨つぶ照らし
きら、と星になる 瞬間

ワイパーがすべてを消し
すぐまたちらばる星、
また消され

くりかえされる、この
矛盾を前提とした
車に乗っている
真夜中

2015年1月27日

カテゴリー:
いま撮っている12年前の作は
ひと筆ひと筆 手をかけるたびに宇宙の秘密に触れるようで
まぶしくてまぶしくて当時は泣きながら作業をしていた
いつもの近所の店へ行くことすらできず
1ヶ月以上誰にも会わず
青山のアトリエに山篭って作業した
あんなに充実していたことはないし
もうあの頃の鋭敏さは思い出せない

ただ昨日
「誰かを傷つけているのではないか」
という思考に陥りがちな自分のわけが
ふいに思い出した幼き頃のそして学生の頃のつらい出来事からの
無意識の自分を責める気持ちから来ているのかもしれないと気づいた
それはとてもかなしく
しかし別のかなしみをは消した

すけのすけを見て
消えないたくましいものをつくれ なんて残酷なこと言わないでください
きっとやさしさで言っているのだとはわかっていて
そのやさしさには感謝しているけれど
目の前で消えるものばかりだったのです
カテゴリー:
『すきとおりすけのすけ』を気に入ってくれた娘さんが
「今すけのすけと一緒にお絵かきしてるよ」
「ママの隣にすけのすけいるけど気付いてないの?」とか
すけのすけと一緒に生活しているようです とのこと
なんてうれしい反応なのでしょう
じんわりしました

いつか彼女がさみしいときにも
すけのすけはいつもいるって思い出してくれるといい
もう大人になって忘れちゃっても すけのすけはただ あなたのそばにいます
カテゴリー:
“人権侵害”
という思考には陥らないようにしているが
もしやっぱりそういう状況なのだったとしたら
誰にも何も言われる筋合いはねえ、としか思わない
それにさらされてきた苦しみを他人事のように見てきた人々の無神経さに傲りに
屈しないのは唯一 今までどおり現実的な思考とともにこつこつとつくり届けることでしかない
怒りと悲しみにもなりそうな憤りを感謝に変えるのはそれでしかない
祈るような気持ちで制作に没入するしかない
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すきとおりすけのすけ』をみた友達から
「暖かくもあり怖さもあり不思議な感じ」との感想
怖い?と聞いたら「見えないものに対する畏敬めいた感じの怖さ」
「もういないお母さんのこと思った」のだそう もうすぐ命日で、と
そうか いろいろな気持ちに触れるのだな

それで思い出したある夢
この頃はよく自分が消えている夢をみた
ーーー

2011年5月24日

 

夢の中でわたしは
幽霊のように実体がなかった
もう すでに死んでいたのだろうか

なんでもすりぬけられて
人の中に入ることもできた
重なる、というか 同化する、というか

そうして人の中をプカプカ漂っていると
その人はここちよさそうな やすらぐような ようだった
それでわたしはなんだかすこしうれしかった

元気になったり ねむたくなっている人もいた
ハハなどは肩こりが治っているようだった

だけどわたしは実体がなかったので
だれもわたしが存在しているとわからなかった しらなかった

もしかしたら存在すらしていなかったのかもしれない
生きたことすらなかったのかもしれない

 

起きたときの 読後感のような さみしさとうれしさが
現実と妄想のあやふやな状態に 象徴的だった

ーーー
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店から漏れる灯りに
アスファルトにへばりついたガムが点、点、と光る
見上げると空にも星が点、点、と光る
カテゴリー:
『すきとおりすけのすけ』を気に入ってくれたどこかの子は
「ママがすけのすけの役をやってー」と遊んだり
「あそこにすけのすけがいるんじゃない?」
と聞いてきたりするそうです

「あそこにすけのすけがいるんじゃない?」なんて
願っていたような応えです

「◯◯ちゃんがすけのすけになったらどうする?」と聞いたら
「ちょっとさみしい」と言っていたそう

うん、さみしいよね
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11月に入って住環境の変化とともに体調が悪化し
1ヶ月以上ほとんど咳と熱の日々だった
咳は1呼吸につき10回咳き込む、
つまり息ができないのだった
そして全く眠れない
24時間のうち
2時間眠れたら良い方だった
咳き込むほど熱は上がり横になっているしかない

この状態は2月に始まり、その状態のまま絵本の作業をやり遂げた
検査を重ねても問題はなく、ストレスからのものだそうだった

とてもうれしかったのは息ができるようになった時
「息ができるってすばらしい…」と感謝した

声を出さなければ咳は出なくなり、
睡眠が取れるようになってから
しん、とした日々を過ごした
喋らない、音楽も聴かない
なるべく文字も読まない

何日も起き上がれないので
何日も何も食べない(飲まない)日もあった
そんな時にiPhoneから見た世の人々はたくさん飲んで食べている
羨ましくも何ともなくただ、「胃、大丈夫かな…身体に無理ありそう」とだけ思った

12月終わり辺りから声も出せるようになった
喋りすぎなければ咳き込まない
でも何故だか静かにしていたい
大きな思いやりをもらったから

でも思慮なき自分のことを浅はかとはもう思わない
わたしにだってわたしの思いがあるのですから
ずいぶん強い思いがあるのですから

そしてそれらはちゃんと
宛てた宛先には届く
とわかったから

わたしはわたしの道をまっすぐ、とは言わないけれど「道なりに」
(タクシーに乗った時によく言う「この道を道なりにお願いします」と
頭グーグルが発達しているので微妙にうねる道を「まっすぐ」とは言えない)
進んで行くしかないのかな
しょうじきであるだけかな

わたしの好きな人たちは皆、火の星座なので
射手座が木星にあるこの約1年ほどにはいいことありますね
よかった
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