目覚める瞬間に忘れてしまった夢が 残り香のように首のあたりマフラーを編んでいる
陽が暮れてきて今 パっと街灯がいっせいに灯って 人生の暮れにもそういう瞬間があるのかもしれないと思った
喉を激しくノックされ 眠れない コンコン コンコン あるいはキツネが住んでいる
白く乾いたススキが 風に揺れ 宙にはたきをかけている なんとなく年末感を感じていた最近だけど 旧暦では年末だった
自転車のブレーキが バイオリンの練習のように窓の外から響いてくる その音うまくだせなくて何度も繰り返すように