桜は青山墓地の散り際がいちばん美しいと思うけれど 電車の窓を通り過ぎる知らない街の桜もいいものだと昨日思った
紙に翻弄される日々 1枚のレシートが いとおしくもあり いまわしくもあり
あのビルの灯の点滅よりもは私はどきどきしている今
満ち欠けのうち2回は 月はドラえもんのポケットになるのだから いつでものび太になる用意をしておこう そして今がまさにそれです
朝焼けに鳥が飛んでゆく 空気をなでるように羽ばたいて
闇夜に消えた建設中の高層ビルが 夜空に赤く点滅する灯は 架空のお話のよう
からっぽの冷蔵庫のように明るい 夜の上り電車
地面は平らだと勘違いさせられそうな 人気のない夜中の道路
声がすき なのと 匂いが好き なのって似てる気がする 無抵抗にさらってゆかれる感じ