霧の中でも輪郭が曖昧になることはない ただ見えたり見えなかったりするだけだ
ぶどう 曇りガラスみたいで さわっていいのかわからない
誰も 誰かを羨むことなんて ない
車のライトに照らされた雨 無数の針のよう 何も刺さないよ チクッとしません
暗闇 ちゃぷんと鳴る 漆黒の川面に広がる波紋を思い浮かべ