藤くんのインタビューを2つ読んで、創作への姿勢や生きる姿勢に深く頷き多くを感じたのはもちろんだけれど、BUMP OF CHICKENを運営するスタッフの見渡し加減はすごい、と思った。私はラジオでのチャマの話を聴いて、内容についてではなく表現として粒子が粗いように感じた。藤くんの発するものの粒子のきめ細かさを思うと、藤くんの孤独を思ってしまった。でも、そこから日を待たずに雑誌で藤くんのインタビューが掲載され。この速さでの〈チャマの文章→ラジオでの本人からの話→藤くんインタビュー〉という運びは、私のもやもやを確実に一掃した。二回あることで藤くんが話し残す事も少なくなるのでは、とも思った。この運びを藤くん本人が言い出したのなら藤くんはすごい。けど本人たちとスタッフとで話し合い設定されたのかもしれない。受け手の感情の事を深く考え抜かれた運びだな、すごいな、と思った。最初にまずそれを感じた。最近の自分は何かを運営する側面に興味が行くのかもしれない。本人たちの表現をいかに曇りなく完遂させるか、届けるか、という周りのサポートを想像すると心打たれるものがある。

何度か読み返した昨日、藤くんの“自分の曲で誰かの感情までリードしちゃいけないと思っていて。”という話のところで、自分が拙作の中でどうしても長い間何かに引っかかってお披露目できないでいたその理由を確認した気持ちだった。そしてどういう形なら自分でしっくりくるのか、とても自然に思い浮かんだ。やれる気がする。
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