拙著絵本『すきとおりすけのすけ』の出版社での在庫期間は今月で終了となりますが、書店でのご注文は明後日29日の昼間までは受け付けられるとのことです。どなたか必要とされる方のそばに、すけのすけを置いていただけたらさいわいです。
こちらは出版時に書いた、作者のことば、 『いるのにいない』です。▶︎
“すけのすけの「自分でもわからなかった自分の姿」は 幾多のトラブルや他者との関わりによって露になってゆく ひとは 誰もがそうやって己を知ってゆくのではないだろうか”
“いつかあなたが孤独の中に居るとき、 すけのすけはきっと 側に居る 何もしない、ただ居るだけ あなたは気づかない でもあなたのこころは何故かほんのすこしあたたかになる それだけでうれしい すけのすけも わたしも”
出版後に寄せられたお手紙には、風でカーテンが揺れると「すけのすけだよ」兄弟で言い合ったり、何もないところを指さして「すけのすけだ!」パンの上で溶けるバターを見て「すけのすけみたい」と言ったり、その子だけに見えるヒーローとしてすけのすけがいるらしい、などのエピソードをいただきました。
また、親戚の勤める障害者施設では、子供からも先生からも大人気との手紙をいただき、「すけのすけの究極の孤独」は、ご自身も孤独を抱いて生きている方に、きっと無意識のうちに響くのだろうと、教えていただきました。
世の中の多数ではないかもしれませんが、必要としてくださる方のもとへ届きますように。