虹の降る朝
9月 2019 | akanet.net
「でもわたし ずっとこの頃のままですよ
ずっと変わってないです
そうじゃないですか?」
と言ったら
「俺もそうかも」
と言ってその人は笑った
目が覚めると夕焼けの色にカーテンが染まっている
何かを振り返り見ていたのだ 夢の中で そう言いたいのだ うつつで
ずっと変わってないです
そうじゃないですか?」
と言ったら
「俺もそうかも」
と言ってその人は笑った
目が覚めると夕焼けの色にカーテンが染まっている
何かを振り返り見ていたのだ 夢の中で そう言いたいのだ うつつで
ちらし虹
煙る満月
今日も体調はすぐれない
ベランダのバジルを摘み
夕焼け空を見ながら髪を触った自分の手のひらからほんのりバジルの匂いが漂う
いつ頃までだろう この恩恵は
ベランダのバジルを摘み
夕焼け空を見ながら髪を触った自分の手のひらからほんのりバジルの匂いが漂う
いつ頃までだろう この恩恵は
切れかけた蛍光灯のように視界が明滅する 空が破ける音 何かを蛍光灯のように交換することは 私たちにはできない ほつれを繕うようにこの世界を愛することしか
ザァーと世界が真っ白になるほどの雨も もう陽が差して一瞬の潤い
休みも仕事も無い自分にはめずらしく休日っぽく過ごした昨日 都会の真ん中で
休みも仕事も無い自分にはめずらしく休日っぽく過ごした昨日 都会の真ん中で