高く積み上がった孤独から 解き放たれたのは すべって転んでぶつかって崩れ落ちて 散々な出会いから 光、風、水、空、人間の力の及ばないものに導かれて 出会った 今この距離感が少しでも揺らいだら 消えてしまうと お互いわかってる 全文を読む
はしる電車の窓から景色を見ていた とおくをとんでゆく鳥の群れ 送電線をくぐると線幅が深呼吸する こちらにいっしょうけんめい手をふるこども 通り過ぎる瞬間、屋根も車も何もかもがキラリと光る 淡い夕焼けに浮かび上がる富士山のシルエット そんな空 全文を読む
あ コップがあった マネしてみた テープがあった おしてみた ひょうたんあった だきついちゃったよ つい バカだなあ でもたのしそう と わたしもそのへん あるいてみたよ あ スリッパがあった はいてみた せんぷうきがあった いっしょにくび 全文を読む
キップうりばに長い列 まだかなあなんてイライラしつつ ならんでぼんやりしていたら フとその場がマヌケに見えてきた。 前の人の後頭部をじーっと見て お行儀よく立ってる人たちが うねうねと連なるさまは なんだかこっけいでかわいらしい マヌケだな 全文を読む